Tattoo-jp.com 不安をかかえる日本の彫師さんたちへ

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日本の状況、ハッキリ言って絶望的だと思う。完全に業界が国を敵に回した状況。
今後はアートメイク屋と横並びで、摘発が続くと思う。今の世論の風潮やマスコミの放送規制を見ても更に規制強化されてやり難くなるってオレは思ってる。明確に違法化されたものは、もうどうしようもない。法整備を促し将来解禁されたとしても相当な時間がかかる。その間、日本で続ける場合、十分な宣伝も出来ず、収入も落ちるだろう。店舗が賃貸の場合、立ち退きを迫られるかもしれない。
摘発を念頭に地下に潜るか、解禁されるまで合法な国へ移住するか・・

もし、移住を選択したいって思っているならば、ドイツとオランダに関してはアドバイス出来ます。
店を推薦したり見つけたり契約交渉を代行したりは出来ないけど。首になったり合わなくていられなくなっても責任とれないから。

そのやり方、方法、求人サイトとかは全部教えます。知ってる事は全部教えるけど、基本は全部自分でやる事。
質問は何でも遠慮なく。一つ条件があって、英語、またはその国の言葉が日常会話程度は話せる事。
単語程度の理解力だと短期間のゲストは出来るかもしれないけど、レギュラーで店に入るのはまず無理だと思う。
これがハードル高いのは良く分かるけど、客の注文が理解できないとまず雇って貰えない。

どうすれば英語が話せるようになるのか?とかの質問もなし。学校の先生じゃないんで。それでもどうしても行きたいって人はポートフォリオ持ってコンベンション回って自分で片っ端から当たってみるのが良い。状況が良く分かるから。

今の状況で摘発に怯えながら続けるくらいなら語学留学して店を探すって手もあります。
語学学校のサイトとか、そういう情報は教えます。一生の仕事としてこの世界にいたいなら、数年犠牲にしてでもやる価値は十分あると思う。

以下、本文。今思いつく情報を書いておきます。

★ こっちに来たきっかけは日本の業界の下らないヤカラのポジション争いが変な方向に向き始めて、国の指導で有明のイベントを潰されたヤカラが震災後の混乱に乗じて国に名義飛ばしや、刺青だと分からないように名称詐称のペテンかまして、外国籍では設立も理事になる事も出来ないはずのNPO法人を立ち上げ、挙句に「国に刺青が合法だと認めさせた、事実上合法化した」とバカ騒ぎし始めた。

3年ちょっと前かな・・その情報が入った時に得体のしれない恐怖を感じたんだよね。
「あ~こりゃヤバいな。バカがとうとう一線超えやがった。国にペテンかまして、ただで済むわけないだろ。早いとこケツ捲らないとホントにとんでもない事が起きる。もう日本で仕事出来なくなるな」って思った。その話を聞いて移住を即決断。
実際、移住後すぐにこの状況になった。

ヤカラがペテンかまして作った協会が2014年11月に会員募集を開始し,、新たに就任した会長が11月22日に合法化宣言と呼べる挨拶を発表した途端、速攻で警察に潰された。業界丸ごとね。

★ みんなキシロの横流しが原因だと思ってるけど、キシロが問題なら薬事法違反で薬屋の捜査で止まったはずなんだよね。でも実際には薬屋の着手より、かなり前から協会会長が経営するスタジオが医師法違反容疑で内偵されていた。

この薬事法違反の話も変でさ、アートメイク屋が発端のキシロの薬事法違反のとばっちりだって話なのに、会長さんどころか誰も薬事法で処罰されてないんだよね。しかもそれを口外しないでくれって口止めしてる。下手を打ったのは全てアートメイク屋ってシナリオなんだろうね。だから自分が薬事法で処罰されてないとつじつまが合わない。

警察も薬品の取引先スタジオを狙って捜査を広げていったんで、当初は薬事法違反の捜査協力の要請だったのが、みんな医師法違反に変わって処罰された。薬事法は生贄の数を増やすのと着手の為の単なる名目で、最初から刺青の完全違法化が狙いだったんだよね。職質と同じ手口。

かなり前から狙われてたんだよ。NPOは震災復興の補助金詐欺みたいなのが横行して何億も溶かされたりして問題になってたから。推測だけど、国も監視を強化してたんだと思う。

しかも協会は会長の店が内偵されてるとも知らず会員名簿ネットで公開してた。今後、摘発を強化する警察にとってこんなに楽な話はない。慌てて削除しても遅いって。オレは協会が登記された2011年8月以降、いつこの状況になってもおかしくないって思って、日本での廃業、移住を急いだ。

★ 会長就任の挨拶で「合法だから胸を張って彫って下さい!」って高らかに宣言して会員を集めた協会会長が速攻でパクられてあっさり医師法違反認めてたら世話ねぇよ。(笑)。しかも逮捕されてんのに協会の活動は素晴らしいって警察におだてられて喜んでペラペラしゃべっちゃってさ(笑)。

法の制定、判断は国がする事なのに、日本人でもないヤカラが勝手に合法だと騒ぎ日本人を踊らせ暴走した結果の完全違法化。ホント下らない。バカすぎる。
みんなチンピラ神輿に乗せて担いで「国に合法だと認めさせたぞ!」ってバカ騒ぎしてさ。選挙権すらない外人が日本の法律にケチつけて合法だの叫んで、それ信じて熱狂して踊ってさ。日本人の誇りとかモラルとかないのか? 

ペテンかましてNPOの認可受けたら合法ってさ、いったいどこの国の話だよ。

そんな状況を冷ややかに見ながら気持ちは移住に向けて進んでった。

★★★ 例えば、誰かが覚せい剤乱用防止協会ってのを立ち上げたとする。国が乱用しなければ良いって認めたから、適切な使用量を守ってれば合法だって事にはならないだろ? 普通。 今回の件は刺青もNPOを設立して衛生管理を徹底していても合法だという事にはならないよってのを協会会長の検挙で国が明確に示した形。それを会長は全てアートメイク屋のせいにして隠ぺいしようとしている。

この協会設立のペテンに疑問があるのなら、立ち上げたと騒ぐヤカラ本人に外国籍では設立も出来なければ役員にすらなれないはずなのに、なぜNPOを自分が立ち上げたと言うのか、申請時の協会名称、誰が申請したのか、その申請者や役員に活動実態があるのか聞いてみると良い。NPOは内閣府所管の民間ボランティア団体に与えられる称号。情報公開出来ないって言えるはずないから。

税務署と一緒でさ。脱税で捕まるのも申告してる会社。税務署にデータがあるから調査される。 何でわざわざ国の調査対象になるようなこんなバカな事したのかね? 狙われて当然だよ、こんなの。ホント、理解できない。

ついでに刺青健全化を目的とするような立派な協会をペテンかましてまで立ち上げた志あるお方が、なぜシャブだなんだと業界の不利益、イメージ悪化にしかならない事をブログやSNSに頻繁にアップするのか、業界を潰すこと以外に何か特別な目的があったのか聞いてみるといい。

しかも何の根拠もない金目的のディプロマ制度でスクールを運営し、未熟な施術者を乱発し被害者が続出した事を受け、国が明確にアートメイクを摘発対象とし、摘発を続けて来たにもかかわらず、そのアートメイク屋に必要な薬品を金になるからと売り続けてきたのも協会会長が経営する薬屋だった。ホント、下らない。

★ 話が脱線したが、丁度その頃(3年前)にドイツのスタジオからスカウトされて飛びついた。この仕事、辞めたくなかったしアメリカは嫌だったからヨーロッパならどこでも良かった。それからゲストに行き始めた。その店にはゲストで2回、4カ月過ごして移住を決めた。
初めてゲストで行って、こっちのレベルの高さに愕然として・・日本に戻って自分のスタイルを修正して、こっちのスタイルに合わせてポートフォリオを作るって作業を1年かけてやった。

★ ドイツの場合、移住は凄く簡単。とにかく住所を作ること。住民登録が済めば即ドイツ国民。j住民登録=1年間の定住許可。これはゲストハウスの住所でも申請可。

定住許可が出ても就労が許可された訳じゃないんで、これとは別に就労許可申請をする。住所がないと就労許可の申請も出来ないんで、順番的には定住許可→雇用契約→就労許可って流れで申請するんだけど、雇用契約(定収入)がないとアパート借りれなかったりするんで、住所を先に作るって言っても雇用契約で定収入が得られるってのを証明しなきゃいけないんで、順番だけ考えてると変なスパイラルに陥る。これは上手くゲストハウスを利用したりしながら同時進行で進めるべき。住所があって納税してれば誰でも長期滞在出来るのがドイツ。

★ 店を探す場合、雑誌または求人サイトで店を見つけ、まずはポートフォリオをメールで送って返事があればそこから面接。10軒送って7~8軒は返事があった。
これも実力次第。上手ければそれだけ返事あるし、好条件を提示される。そこからドイツ語のみって店を外して残った4~5軒と交渉するって感じ。働ける可能性があるのは確率的に求人に対して50%くらいってとこだね。

ドイツは人間関係をかなり重視するんで、どんなに上手くても一度会わないと雇ってくれない。これが面倒くさいとこで、給与条件は会ってから話そうって店は全部断った。面接でドイツ全土を回るとかやってられないから(笑)。税金は給与の40%くらい持ってかれる。でも彫師の世界はどこも一緒。給与体系は実力と交渉次第。そこは自分でなんとかやること。

★ ドイツで彫師として就労許可貰うには、和彫りのスキルがあって、和彫りのポートフォリオを用意出来る事。これは就労許可の申請に影響してくるんだよね。
ドイツの場合は外国人の雇用はドイツ人が出来ない特殊技能を有してる事って規定があるんだよね。ドイツ人が出来る事ならドイツ人を雇用しなさいって事。例えば、和彫りが彫れる日本人を雇用したいって外人局に就労許可の申請を出すと和彫りが彫れるドイツ人の求人が職安に送られ、二週間ドイツ人を求人するんだよね。それで全く応募がなかったら許可されるって流れ。だから結構時間がかかる。
許可申請の期間は3~4週間って言われるけど、それで出た事は一回もない(笑)。大体1カ月から1カ月半。
免許の書き換えなんかも3~4週間。こっちは何でも3週間以上かかる(笑)。

まぁ、和彫りのポートフォリオが用意出来なくても方法はあるんで、一度相談してもらえればアドバイスは出来ます。

★ 日本人ってだけで和彫りは全部まわってくる(笑)。ここが難しいところで、一度和彫り系ってイメージが付くとそういう仕事ばかりになって、せっかくこっち来てヨーロピアンリアリステック覚えたいって思っててもやらせて貰えなくなる。出来る人、他に沢山いるしね。
そうなると日本じゃ洋彫りだったのにこっちじゃ和彫りしかやらせて貰えないって変な状況になる(笑)。だから、ある程度日本で作品作って出来るって事を見せないと彫らせて貰えない。それもこっちで通用するある程度の技術レベルがないと難しい。
こっちはリアリスティック全盛。日本とは全く状況が違う。モチーフも要求される技術レベルも全て違う。ホント、半端ないから。凄腕だらけ。

★ オレもここが一番苦労したとこ。日本のお客さん、リアリスティックが何か知らないから彫らせてくれないんだよね・・・ポートフォリオ作るのがホントに大変だった。
日本で作品制作に協力してくれたお客さんには心から感謝してる。おかげで今じゃこっちでやりたかったリアリスティック、ネオトラ、ニュースクール、和彫りが全部やらせて貰えてる。毎日楽しいよ。

★ 和彫り系ってイメージついちゃっても和彫りだけじゃ仕事にならない。オレの場合だと和彫り系の注文は月に3人位。だから、和彫り+何かが必要になる。こっちで一番人気はリアリスティック。次がマオリ系トライバル。ネオトラ、ニュースクールって感じ。マオリだけでもやっていける。こっちはマオリ人気凄まじいよ。店のカラーにもよるんだけど、オールドスクールはここはほとんど注文がない。

★ オールドスクールやりたい人はヨーロッパ北部に行った方が良い。そっちはそれ系が凄く多い。でもそっちはオールドスクールのレベル、半端ない。アメリカのそれとも違う、とにかく凄腕が多いから、よほどじゃないと良い店に入るのは難しいと思う。
ドイツならベルリン、ハンブルクとか。イギリス、デンマークもそうなんだけど、ビザの事は分からない。

★ ドイツの場合、南の方が景気が良い。タトゥーの値段が二倍近く違う場合がある。
北部は景気は悪いが国際色豊かでオープンで凄腕だらけ。南部は保守的で閉鎖的でレベルはそれほど高くない。
最初、南側で二店舗回ったんだけど、二度と行くかって思ってる(笑)。今いる町は中西部。人口は周辺エリアを入れて35万人くらい。それ程大きな町じゃないんだけど、大学が多く国際色豊かで過ごしやすいとこ。フランクフルトとシュツットガルトの中間で、どっちも電車で一時間ぐらい。ここだけでアーチストが3~4人のタトゥー屋が30店舗以上あってその全てがブックアウトしてる。
毎日どんだけ彫ってんだ?ってくらい、タトゥーが日常になってる。

★ こっちはローカルのレベルはあまり高くない。フラッシュワークの店がほとんどで、オリジナルで勝負してる店は少ない。
でもそれ以上に凄腕の店やゲストワーカーが沢山いる。トップレベルは日本の10年先。
完全違法化した日本の業界に10年先の未来があるのかって話だけど・・・日本はホント遅れてる。
日本じゃちょっと知られててもこっちで有名じゃないなら自分のスタイルで~日本のやり方は~なんて能書き言っても相手にされない。全て実力次第。上手ければ徐々に自分のスタイルで好きなように任せてもらえる。
もっとヨーロッパのタトゥーシーン見た方が良いよ。オレも初めて知った時は落ち込んで辞めたくなった。
来る前も通用するのか不安で怖かったよ。

★ ある程度、仕事と生活が安定するまでの期間は半年くらい。家族いる人は呼び寄せるのはそれからにした方が良いと思う。オレも最初の半年間で3軒移籍したから(笑)。
1軒目は税金対策で稼げないような客の割り振りをされてて、給与も未払いが出た。2カ月半で辞めた。

2軒目はアーチストをサポートする店だって言うから入ったのに、入ったらフラッシュ屋でフラッシュは彫りたくない、描かせてくれって言ったらフラッシュがどれだけ素晴らしいか3時間説教されて和彫りしか客を回してこなくなった(笑)。月に3人しか仕事がない月があって、3か月半で辞めた。

そんで、今の店を見つけてやっと落ち着いたって感じ(笑)。
だから、都合半年間に3店舗で3回就労許可の申請をして許可されてる。その都度就労許可の申請をしなおさないといけないけど、店を移る事も可能。何よりも住所があって居住してるってのが大事。
実力に問題ないならば、トラブルも全部経験として消化して楽しめれば大丈夫(何度帰りたいって思ったことかw)。
店で問題なく過ごせるようになればこっちのもの(笑)。

ちなみにドイツは塾や私立を除き基本的に子供の教育はただで受けられる。ただし、ドイツ語が話せないとドイツの公立校への編入は難しいんで、最低半年くらいは有料のドイツ語学校で学んでから編入ってなる。そのまま編入ってやる場合はインターナショナルスクール。もちろん有料で結構かかる。

ドイツは日本と比べると家賃も安く、食費は日本の三分の一位で子育てには良い環境だと思う。2015年5月から法律が変わり、部屋を借りる時の不動産屋の手数料も全て大家負担になった。だから入居時にかかるのは家賃、前家賃のみ。キッチンが付いてない(自分でつける)スケルトン物件が約半数ある。オレが住んでいるとこもそういう物件で、キッチンはIKEAで工事も全部頼んで€3500-位だったと思う。家具類、家電類を全部揃えると€8000~って感じかな。まぁ、移住だからね、最初は結構かかる。

家賃にはサイドコスト(ゴミ処理代、水道代、暖房費)が含まれて徴収される場合がほとんど。契約時にその説明がある。

★ もし、こっちに知り合いがいるならまずはゲストで入ってみた方が良い。日本からもゲスト希望で店を当たることは可能だから、時間はかかるけど、数件ゲストで回って条件決めた方が先々やり易いと思う。
オレも移住には約2年かけてゲストしながら準備した。
自分のポジション作れれば日本のタトゥーシーンと比べ物にならない充実した別世界が待ってるよ。オレは来てホント良かったって思ってる。
無資格医療行為

★ オランダ・・・ヨーロッパで日本人が唯一ビザなしで入国即日から仕事出来る国がここ。世界でもここだけかも。
何人か仲間集めて金出しあって現地の人を通訳兼マネージャーで雇って日本人だけの店を出すことも出来ると思うよ、ここなら。
ドイツはドイツ語と英語が半々くらいの割合で、ドイツ語しか話せない人もかなり多くて言葉で苦労する事も多いけど、オランダは英語が大体通じる。国もオープンで大らかな国民性。景気はドイツの方が良いけど、上手くポジション作れれば良いとこだと思う。
物件探ししながら飛び込みでタトゥー屋探しするって手もあると思う。

★ 稼ぎたいならスイスか北欧。物価が3倍くらい違う。ビックマックが1400円とか(笑)。稼ぎも良いけど支出もデカい。

★ アメリカ・・・移住を一番イメージする国だろうけど、ビザを取るのが難しい。けど可能性はゼロではない。
日本の彫師さんで移住した人が何人もいるんで、やり方は必ずあるはず。オレは調べてないんで、何もアドバイス出来ない。

★ ライセンス制・・・みんな海外の基準とかを持ち出して簡単に考えすぎ。海外の例を持ち出して数日の講習で許可を与えて解禁すべきとかいう人いるけど、そんな国じゃないよ、日本は。日本は出血する事もなく、数カ月で再生する髪を切る事、髭を剃る事すら国家資格。その試験を受けるためには2年間専門学校で学び受験資格を得てから国家試験に臨む。他国と比べてもその規制は物凄く重い。刺青は出血を伴い、傷を作る以上、その規格が制定されるまでは長い年月を要し、理容師の比較じゃない程、厳格なものになるだろう。

厳しい規制を敷き利権構造を生み、全員型にハメ集金し、異物は取り除く。そういう国。天下り先の確保のため、全てそうやって来たからシステムを壊すような新しい価値観を受け入れる柔軟性が国にも社会にもないんだよ。

明治の禁止令から長く地下化していた刺青業界。誰もライセンス制を望まなかったのはそういう事。静かに目立たず、大人しくグレーゾーンに甘んじるのが一番ベストの状況だった。

オレもそういう先人に習い、そうしてきた。脈々と受け継がれてきた和彫りの文化、それを継承する人たちの邪魔をしたくなかった。近隣の学校、住民に配慮し外看板も出さず、国内イベントにも一切参加せず、モグリと言われようが業界と関わらないヒネクレ者と言われようが、頑なに目立たず静かに大人しく19年続けて来た。このままで十分だった。

それが毎年大きなイベントを打って騒ぐヤカラが出てきて状況が変わった。年々世間の反感も強くなり、公共施設の利用も制限され、差別を受けるようになっていった。国の指導を受け、刺青は違法行為なので2014年を最後に来年からはイベント会場を貸せないと言われると今度は協会を動かし始めた。「刺青」と入った名称のNPOを国が認めた、事実上の合法化だから、みんな胸を張って彫って盛り上げようってさ。

今回の事態は起こるべくして起こった事。狙われて当然。

★ オレもグローバルな状況を無視して適切な法整備を怠りやみくもに逮捕、起訴する国にも責任はあると思う。これだけ長い間、あいまいに放置してきたんだから、全く異業種の法律を出し刑事前科の残るようなやり方ではなく、せめて行政指導のような方法で国の方針の周知を促して欲しかった。

オレらは医者じゃない彫師なんだから、医師法なんか知らねぇし、読んだこともねぇよ、ホント。

その厚労省の通知ってのもさ、オレん家に届いた事、一回もないぞ。

でも日本は法治国家。適切な法がないなら法整備を国に促し、環境を整えるのが先だろっていう国の主張も正しいと思う。
これ言われるとオレらはどうしようもない。やってこなかった上に日本人でもないヤカラがペテンで勝手に合法したと騒げば摘発対象にされても仕方がないって思う。オレは協会設立の裏情報を得て、将来の状況を冷静に判断、日本で廃業して移住出来たけど、何も知らずに生贄になった人たち、将来に不安を抱えた彫師さんやその家族には本当に気の毒に思う。

オレも今回の事で帰る場所を奪われた。こっちでスキルアップして日本で再びスタジオを開くって夢を奪われた喪失感は大きい。

でもオレは政治家じゃない。システムを作るのも変えるのも政治家の仕事。オレは彫師だから彫り続ける事がオレの仕事。続けられればそれで十分。そのための最短距離を選択した。仕事を減らす事も廃業する事も、システムを変える事もオレの選択肢の中にはない。ただそれだけのこと。

騒いで何かが変わると本気で信じているのなら騒げば良い。騒いだ結果、一度潰されたのにさ。オレはこれ以上無駄な時間を過ごせるほど時間的余裕がない。世界との差を少しづつ埋めるので精一杯。

日本には才能溢れるアーチストさんが沢山いるんで、この状況を乗り越え続けてほしい。いつか必ずオレらが続けている事が犯罪じゃない、アートなんだと理解が得られる日がきっと来ると思う。
オレにできる事があれば、協力するんで、何でも相談してください。